切羽とは、切羽詰まるという慣用句でよく知られていますが、実は刀を構成する部品の一つです。鍔を挟むために用いられる金具のことを言います。
切羽をつける目的は、鍔がずれないようにするため、激しい戦闘の中で、目釘が壊れないようにするため、などのものがあります。その使用目的上、非常に壊れやすいです。
切羽の材料は、一般的には銅や真鍮という、錆びにくい金属である場合が多いです。
装飾を目的とする場合は、金で作られることもありました。
太刀の切羽と、打刀の切羽とは、枚数が異なります。太刀には6枚ほどの切羽が用いられます。打刀には二枚を一対として着けられることが多いです。
切羽は大まかに、まず必要な大きさ厚みを測り、それからその大きさよりも少し大きく金属板を切り、ヤスリなどで研磨し、必要な大きさに整える、という方法で作られます。